歯を失ってしまったら…
お口の中に健康な歯が20本以上あれば、なんとか食事をすることは出来ます。
しかしながら、歯が抜けた箇所をそのまま放置してしまうと、歯列の協調性(調和)が損なわれ、さらなる歯の喪失や、顔の歪み、頭痛などを引き起こす原因になります。
ひどい場合には、身体の不調や、睡眠障害、精神的な病気に繋がる恐れもあります。
保険適用の欠損治療
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保険適用のブリッジについて
ブリッジ治療とは、なんらかの理由により、抜歯になってしまった歯の間を埋めるために、両隣の歯を削り、その両隣の歯の根を橋げた(土台)にして、被せ物の歯の橋をつくる治療法です。
ブリッジ治療の基本中の基本は、ブリッジを支える土台(橋げた)の歯の本数です。ブリッジは、そのブリッジの歯の総本数の半分を超える土台を使うことが基本で、これを守れば長年の使用にも耐えられる、しっかりしたブリッジ(橋)が出来る可能性が高くなります。 -
保険適用の部分入れ歯(パーシャルデンチャー)について
部分入れ歯の作製では、支えとなる歯や歯ぐきの状態をしっかり診ることが大切です。
当院では、まず部分入れ歯を支える支台歯の健康状態や、お口全体の歯並び・噛み合わせなどを検査し、模型を使用して着脱に無理がないか、噛み合わせは問題ないかといったことをシミュレーションします。その上で、見た目や装着感などのご要望も考慮しながら部分入れ歯を作製していきます。 -
保険適用の総入れ歯について
総入れ歯は、歯が1本もない方のための入れ歯です。そのため、まずは顎の粘膜の状態や骨の量、だ液の量などを診査したうえで総入れ歯を作製します。既存の入れ歯がある場合には、吸着具合、床の大きさ、人工歯の配列などの状態を調べ、まずは調整致します。
その後、丁寧にオーダーメイドの個人トレーを作製し、入れ歯の製作を進めます。患者さんのご希望を伺い、お口の状態に合わせた入れ歯を一緒に考えていきます。 -
欠損タイプ別の治療方法
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失った歯の本数
1~2本
失った歯の両隣に
他の歯が残っている場合ブリッジ -
失った歯の本数
3本以上
欠損部を支える歯が
片方しかないブリッジ※状況によっては他の治療法を選択する場合も有り
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失った歯の本数
2本以上
飛び石状に
歯が残っている場合部分入れ歯(パーシャルデンチャー) -
失った歯の本数
3本以上
3本以上連続して
歯を失った場合部分入れ歯(パーシャルデンチャー) -
失った歯の本数
全て
上下どちらか、
もしくは全ての歯を
失った場合総入れ歯
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自費診療の欠損治療
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インプラントについて
欠損した歯の顎の骨にチタン製のインプラント体(人工歯根)を埋入して人工歯を装着する治療法です。
インプラントを入れて歯の根から回復するので、自分の歯のような安定した噛み心地があります。人工歯は審美性が高いセラミックなので、見た目がとても美しく自然です。健康な歯を一切削らずにでき、お手入れは普段と同じように歯磨きできるので、お口全体の健康を保てます。 -
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Meritメリット
- 健康な歯を削る必要がない(残っている歯を守る)
- 入れ歯よりも咀嚼能力に優れている
- 骨が痩せるのを防げる
- 見た目の良い歯(人工歯)を装着できる
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Demeritデメリット
- 保険がきかない(自費診療)
- 手術が必要になる
- 治療期間がブリッジ等に比べ長い
- 術後はメンテナンスが必要になる
- 術後痛み・腫れが出る可能性がある
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インプラントの料金
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インプラント(1本)
250,000円(税込)
上部構造は別途費用が必要です。
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自費診療のブリッジについて
ジルコニアブリッジ
「ジルコニア」は金属ではありませんが人工ダイヤと呼ばれるほど非常に硬い材料で、見た目が良く、耐久性に優れた素材です。汚れがつきにくくキレイに保ちやすいので、より高品質な審美性を求めている方にオススメです。その他にも金属アレルギーを生じないなど、歯科材料として非常に多くのメリットを持つ素材だけで作られたブリッジを「ジルコニアブリッジ」といいます。
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セラミックスブリッジ
少しややこしくなりますが、ジルコニアで作ったフレームの表面に「セラミックス」を積層して仕上げたブリッジを「セラミックスブリッジ」と言います。「ジルコニア」の強度と「セラミックス」の審美性を併せ持ち、前歯に使用することが多いです。
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インプラントブリッジ
失った部分の一部にインプラントを入れ、そこから近くの自分の歯を削ってブリッジとする治療法です。 3本以上失っている場合、ブリッジにすると、両隣の支えとなっている歯に負担がかかりすぎるため、むし歯や歯周病などで連続して3本以上歯を失った場合は、入れ歯にするのが一般的です。しかし3本以上連続して歯を失った場合でも、状態によりますがインプラントと併用すればブリッジにすることが可能になります。
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Meritメリット
- 自分の歯とほとんど同じように噛め、見た目も自然
- 固定式なので自分の歯と同じような感覚で噛め、違和感も少ない
- 歯と歯をつなぐ事によって、噛む力を分散することが可能である
- インプラントに比べ、早く治療が完了し手術の必要もない
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Demeritデメリット
- 土台となる健康な両隣の歯を削らないといけないので、負担がかかり土台の歯の寿命が短くなる
- 土台となる健康な両隣の歯がない場合には、ブリッジできない
- 食べカスなどがブリッジと歯肉の間につまりやすく、不衛生になりやすい
- ジルコニアブリッジ・セラミックスブリッジ・インプラントブリッジは公的医療保険が適用されない自由診療です
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ブリッジ治療の料金
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ジルコニアブリッジ
120,000円(税込)
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セラミックスブリッジ
95,000円(税込)
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インプラントブリッジ
お見積り必須
インプラントの本数と被せ物の本数で合算になります。
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自費診療の入れ歯について
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、バネのない入れ歯です。今までの部分入れ歯には、必ず金属のバネがついていたので、口元を非常に気にされる方がたくさんいらっしゃいました。たしかに笑った時に入れ歯のバネが見えるのは、あまりきれいとはいえません。
そこでバネの代わりに、歯ぐきの色に似た樹脂を使って外れないようにしたのが、このノンクラスプデンチャーなのです。気になる金属のバネがないので、非常にきれいな口元になり、入れ歯と気付かれないほど自然で、目立たない部分入れ歯です。 -
インプラントオーバーデンチャー
入れ歯は、歯ぐき(粘膜)に吸着させて使うため、入れ歯自体を固定させるしっかりとした土台がなく、噛む力を支えられなかったり動いたりするのです。
そこで、入れ歯をしっかりと固定するための治療法が「インプラントオーバーデンチャー」です。あごの骨にインプラントを2~4本埋入し、そのインプラントの頭にアタッチメントという留め具をつけ、入れ歯をその留め具にはめて使います。(インプラントの本数は、お口の状態によって変わります)
インプラントはあごの骨としっかりと結合するため、入れ歯がずれたりがたついたりすることを防ぎます。
また、入れ歯が安定して固定されると、噛むことも安定します。特に、下あごの総入れ歯に適しています。 -
メタルフレームデンチャー(金属床)
通常、入れ歯のピンク色の部分は、プラスチック(レジン)でできていますが、金属床はそのレジンの多くの部分に金属を使用している入れ歯です。たわまず、丈夫で、快適な入れ歯を作ることが可能です。また、金属ならではの薄い仕上げは違和感が少なく、お口の中を広く感じさせ、熱の伝わりの良さで一層おいしく食事を楽しむことができます。
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Meritメリット
- 比較的短期間の治療で咀嚼機能の回復が望める
- ブリッジのように両隣の健康な歯をあまり削らない
- 手術の必要がない
- 調整・修正しやすい
- ブリッジで対応できない大きな欠損にも対応できる
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Demeritデメリット
- 変化する口腔内環境にあわせるため調整や年単位での作り変えが必要
- 留め金が気になるなど審美性にかける
- 歯茎に噛む刺激が少ないため顎の骨が段々痩せてくる
- 噛む力が天然歯に比べて弱いので固い物を食べづらくなる
- ノンクラスプデンチャー・インプラントオーバーデンチャー・メタルフレームデンチャーは公的医療保険が適用されない自由診療です
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入れ歯治療の料金
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ノンクラスプデンチャー
250,000円~400,000円(税込)
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インプラント
オーバーデンチャー250,000円(税込)
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メタルフレームデンチャー
(金属床)250,000円(税込)
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欠損タイプ別の治療方法