受け口(反対咬合)とは?
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お口を閉じた時(噛みしめた時)通常は下の前歯の外側に上の前歯が被さる様に重なります。
しかし、逆に下の歯が上の歯の外側に突き出た(逆転した)状態で重なることを反対咬合と呼んでいます。
また反対咬合には、
①上下の歯のレベルだけの逆転
②上下の顎骨レベルからの逆転
の2つのタイプがあり、①を歯牙性、②を骨性の反対咬合と言います。 -
受け口による実際の不具合は?
受け口でも上下の奥歯がすれ違うことなく、しっかり嚙み合っていれば、食事に支障をきたすことはないので、大きな問題ではありません。
ただ、お子様がいわゆる「受け口コンプレックス」を抱いたり、もしくは将来的に抱いてしまう可能性もあります。
そのコンプレックスを解消することで、心が前向きになり、計り知れない価値を得られるかもしれません。 -
不正咬合の種類
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通常の咬合
上の前歯が下の前歯の外側に覆い被さるように重なった状態
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骨性反対咬合
上顎に比べて下顎が前に突出している状態の受け口
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歯牙の反対咬合
全体的には通常の嚙み合わせだが、部分的に上下の歯が逆転して重なっている反対咬合
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骨格性反対咬合
受け口の中でも、最も治療が困難なのが上下顎骨の不調和によって生じる骨性の反対咬合です。
通常は外科的に治療を行うものですが、当院では外科によらず、より体に負担が少ない方法で治療を行うことが可能です。
以下に従来の治療方法と当院の治療方法について述べさせていただきますので、ご覧ください。
従来の治療方法について
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小児期
顎骨の過成長を抑制するための装置を装着して、受け口の重症化を予防しながら、骨の成長が止まる思春期を過ぎる頃まで、経過を見ます。
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成人期
骨の成長をコントロールしきれず、上下顎骨にアンバランスが生じてしまった場合は、全身麻酔下で外科的に矯正手術を行います。
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従来の治療法の問題点
- 顎骨の成長が止まるまで消極的な治療になる傾向がある
- 多感な思春期を受け口のまま過ごすことになる
- 外科矯正手術を受けるのは、精神的・肉体的・経済的な負担が大きく、決断するまでのハードルがかなり高い
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顎関節が完成する12歳までに
治療開始がベストです!反対咬合は、早期であれば成長を利用して治療することができ、長い治療に耐えることも必要なくなります。
思春期の下顎の成長発育がピークになる12歳までが、治療開始のベストなタイミングです。
お子さまの反対咬合が気になる際は、顎関節が完成する前にぜひご相談ください。
当院では受け口(反対咬合)の早期治療を行っております
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当院の受け口治療は、ご本人の成長力を利用して反対咬合を改善するので、思春期を迎える前に治療を終えることが可能です。しかも、治療後のお顔はとても自然で、当然将来的に外科手術も不要です。
ただし、顎の関節が完成した後は、残念ながら充分な成果が得られません。治療の最適年齢は概ね9才~13才です。 -
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Meritメリット
- 受け口によるコンプレックスを無くすことができる
- 顎の骨を切る外科的な治療をしなくていい
- 思春期(15歳前後)までに治療を終了することができる
- 治療後の特別なメンテナンスが必要ない
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Demeritデメリット
- 治療の適応年齢が限られる(ほとんど12歳以下とされています。)
- 治療期間が1年以上となる場合がある
- 保険適用ではないため、費用がかかる
- 顎の骨の成長が完了している場合は対応できない
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治療対象について
- 下顎過成長の骨性反対咬合の方
- 上下左右の乳臼歯がほぼ健全な方
- 顎関節が未完成の方
※上記を全て満たす、概ね9~13歳の方が対象です。
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治療の費用について
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骨格性
反対咬合治療200,000円(税込)
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